| ○ | 
新ちゃんの母親は悩んだ末、障害児だけの学園へ入学させたが、学園での治療や訓練を経て息子が小学校5年生になる時に一般校へ編入させた | 
 
 | 
 
障害児の就学については、「障害児だけの学校や学級で学んだ方がよい」「一般校・一般学級で健常児と共に学び、学校生活をおくった方がいい」との二つの意見に大別されます。  
障害児の就学の権利や、障害児やその保護者が何を望んでおり、地域社会としてどのように考え、対応していくことが必要なのか、また、健常児が障害児とのふれあいを経験することの意義などについて、受講者の体験も引き出しな 
がら意見交換を進めてみましょう。
 
 | 
| ○ | 
転入してきた新ちゃんを全校集会で紹介する際、手助けなしに歩かせた | 
 
 | 
 
 
当然のことながら、障害児をさらし者にしてはいけません。  しかし、障害者を理解するには、ありのままの現実を直視し、「違い」を受け入れてこそ真の理解が生まれます。  
「かわいそう」といった感情で、現実の直視を怠ってはいないでしょうか。
 
 | 
| ○ | 
障害児が使用し易いようにトイレを改造する | 
 
 | 
 
 
障害者や立場の弱い人たちは、いいたいことをいう機会や勇気がなくて、その結果として更に状況・環境が悪くなり、困っていることが多々あります。  
周囲の者が積極的にコミュニケーションを図り、共に考え、具体的な行動を起こすことが大切です。
 
 | 
 
| ○ | 
(運動会)障害児は普通に走れないからリレー参加対象から外すべきだ | 
 
 | 
 
 
本人に確かめないで、障害児に対して「○○することはできない」「○○させるとかわいそうだ」などと決めつけ、結果として障害児の気持ちを傷つけること 
があります。また、建前の理由は立派そうにみえても、本音では障害児を見下していたり、勝負にこだわるなど自分の利益のみを優先するために健常者側の勝手な論理で勝手な取り決めをしていることがあります。  
障害という「違い」を克服するための周囲の人の励ましやサポートが、障害者の真の支えであり、生き生きと明るく、そして強く逞しく生きていく支えとなります。また、子どもに限らず人間は、社会学習が不十分であるがゆえに、時として 
残酷な行動をとる一面があることを理解しておくことも必要です。
 
 | 
| ○ | 
「健全ではない肉体にも健全な精神が宿る!」 | 
 
 | 
 
 
この教材の中心メッセージともいえる言葉です。また、一般的に「ことわざ」や「いいつたえ」などは正しく、真実をついていると考えられがちですが、はたしてそうでしょうか。思いこみや不用意な言動で、 
他人を傷つけていることはないでしょうか。
 
 | 
| ○ | 
「普通の友だちの一人としてよろしくお願いします」という言葉の意味(真意)は? | 
 
 | 
 
障害者にとって励ましの言葉は嬉しいものではありますが、必要以上に強調されたり、同情されることは、時には苦痛であったり、重荷になったりします。 
障害者にとって、障害は不自由ですが不幸なことではありません。不自由を克服できない社会(ハード・ソフト両面)が不幸を生んでいるのです。「違い」を認め合い、「普通」のつき合いができる個人、社会を形成していくことが大切なの 
です。
 
 |