人にはさまざまな違いや多様性があり、また自分の立場を持ちながら多くの人々や社会と関わって暮らしています。
違いを認め合い、それぞれの立場を尊重し合うことは人権を大切にする行動といえます。
しかしながら、お互いの立場の違いにより、また考え方や感情が相容れずに意見がぶつかりあったりして、時として激しい口論やけんかが生じ、そして最悪の場合には暴力や戦争につながることさえあります。
違いがあることで対立が起こり、多様性を尊重すればするほど対立を避けて通ることができません。
したがって、対立すること自体が悪いのではなく、対立をもとに差別したり、排除したりすることが個人の間で行われ、また社会的にまかり通るようになると重大な人権問題になってしまいます。
対立が当然のことのように起こるのであれば、それと向き合う姿勢を持ち、どのように対応していくかを学び、そして暴力や排除でなく、平和的に解決する方法を身につけることが極めて大切です。
そのための方法やルールを考え、そして実践するために、この教本がきっと役立つことと思います。 |