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1.テ
ー マ |
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人権啓発参加型学習の理論と実践 |
2.教材 |
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(1)タイトル |
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多様性トレーニングガイド
人権啓発参加型学習の理論と実践 |
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(2)製作 |
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著者 :森田ゆり
編集・発行:(社)部落解放・人権研究所
発売元 :(株)解放出版社 |
(3)概要 |
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今日、人権啓発教育で積極的に取り入れられている学習方法の一つに参加型学習があります。参加型学習をすすめるためには、ファシリテーターの役割が重要です。そして、ファシリテーター自身がそのスキルを身につけるための学習教材を必要としている啓発担当者は多いと思います。本書は、森田さんがカリフォルニア大学でアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置施策)主任アナリストの要職にあって、大学の教職員に差別と偏見、人権問題、多様性・多文化共生社会についての研修指導をしていた時に執筆したテキストで、人権啓発研修推進員の悩みを解決するヒントが満載です。全体は大きく理論編と実践編の2部構成。理論編では、まず多様性概念について多民族国家アメリカの歴史を通して解説、日本でも労働力人口の問題などから考えても、21世紀のビジョンとして多様性概念が必要不可欠であることを説いています。また、単純な罪悪感や同情ではなく、差別を是正するための行動を促すためにも、多様性概念のフレームワークのもとで個々の人権侵害問題に対応する姿勢が常に求められることを強調。平等の意味や構造的力関係の視点など、啓発をする上で理解を深めておくべきポイントを指摘しています。そして、実践編では55の参加型アクティビティーを掲載。より具体的な方法とその技術を提供しています。 |
○理論編として |
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第一章… 多様性の理論 第二章… 参加型体験学習の理論と方法○実践編として
第三章… アイス・ブレイカー 第四章… 気づきのトレーニング 第五章… 知識のトレーニング 第六章… スキル・トレーニング
第七章… その他の多様性・人権研修モデル 本書で言う「多様性」とは、人種や民族の違いにとどまらず、ジェンダー障害の有無、年齢、宗教、性的指向、家族形態の違いなども視野に入れた幅広い概念で、啓発の企画者や実践者でなくても、『エンパワメントと人権』に引き続き、日常の人間関係の結び方などにおいても大いに参考になる文献です。森田さんは、人権擁護、啓発に携わる人たちに、エンパワメントの概念に基づき、人権を奪われてきた人たちが本来持つ力を発揮できるよう、どのような援助が可能なのかを考えてほしいと呼びかけます。多様性を受容し、排除や差別ではなく、創造と共生へ向けて対話の場を創りだすために、職場や地域で人権啓発に携わる方々に、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。 |
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3.ねらい |
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<個人の個性を生かしながら、個人が主体的に人権問題を考える>
- 多様性とは何か
- 文化の多様性を尊重するとはどのようなものか
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意識的な努力が必要とはどういうことなのか
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4.主な内容 |
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〇理論編 第一章:多様性の理論多様性・多文化共生とは何か/差別する側VSされる側の図式を超えて/エンパワメントと人権/多様性トライアングル【アクティビティー1〜2】
第二章:参加型体験学習の理論と方法トレーニングとは何か/多様性受容力/すぐれたトレーニングの4つの要素/トレーナーに求められる7条件/トレーナーに必要な道具
〇実践編 第三章:アイス・ブレイカーアイス・ブレイカーの役割 【アクティビティー3〜14】 第四章:気づきのトレーニング異質の文化に心をひらく/男女の性差について考える/性的マイノリティについて考える/セクシュアル・ハラスメント防止研修/障害の壁を降ろす【アクティビティーbP5〜33】
第五章:知識のトレーニング多文化リテラシー【アクティビティー34〜43】 第六章:スキル・トレーニングスキルの意味/コミュニケーションとは何か/コミュニケーションの仲介者/アサーティブネス・トレーニング/対立の解消プログラム/多様性社会に求められるリーダーシップ/若いリーダーシップの育成/相談・苦情窓口の相談員に必要なスキル/ロールプレイのやり方【アクティビティー44〜55】
第七章:その他の多様性・人権研修モデルウィンドミルズ/BAFABAFA/CAP/草の根対話サークル/癒しと和解のワークショップ/ロープコース/AFSC |
5.一部抜粋の紹介
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P268〜270 アクティビティー
53
【多様性社会におけるリーダーシップ度の測定】 |