【東京新聞】社説:狭山事件60年 再審の開始に動き出せ
2023/05/10
埼玉県狭山市で女子高生が殺害された狭山事件の発生から六十年がたつ。罪に問われた石川一雄さん(84)=仮出所中=は一九六四年の控訴審開始以来、無実を訴えている。裁判所は再審可否の判断に向け、事実調べを行うべきだ。
冤罪(えんざい)を指摘する数多くの本が出版され、国会や国連でも取り上げられた事件だ。学者や文化人も再審を求める声を上げた。だが、確定判決から約半世紀、裁判所は新たな事実調べに背を向けている。
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