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【マガジン9】ウトロ地区放火の男と植松聖死刑囚との奇妙な符合。の巻(雨宮処凛)

2022/10/20


「現在、日本、世界において多くの人が、罪のない人々が見殺しにされ、多くの困窮者が支援を受けられず、南米、アフリカ、アジアのそうした国々から来られた方も、支援を受けられず見殺しにされている。これはひとつの事実でございます。

 しかし一方で、戦争の被害者であるという、そうした一方的な理由によって、国民以上に支援を受けようとしている人がいることも、また変わりはない。

今回の件で私が被害を与えてしまった方々に、直接的な罪じたいは何もないのかもしれません。しかしながら私のように、そうした方々への差別、ヘイトクライムという、そうした感情を抱いているという人は、国内のみならず至るところで多くいるという現実は認識しなければなりません(後略)」

この言葉は、京都のウトロ地区に放火して逮捕された男が法廷で述べたものだという。『創』2022年11月号に掲載された安田浩一さんの原稿「ウトロ放火事件判決とヘイトクライムの深刻さ」から引用したものだ。

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