【WEB論座】上映禁止の請求、なぜ東京地裁は棄却したのか――慰安婦問題の映画「主戦場」
2022/02/18
「論争」で構成されたドキュメンタリー、公開後に新たな「論争」
北野隆一 朝日新聞編集委員
映画の出演者が公開後に提訴、一審で監督側が勝訴
「事実は映画よりも奇なり」というべきか。
ドキュメンタリー映画「主戦場」は、慰安婦問題をめぐって対立する論者のインタビュー映像を並べ、観客の目の前であたかもバーチャルな「論争」が展開しているかのように再構成された作品だった。2時間余の映画が結末を迎えるころには、監督が考えた一定の「結論」が作品内で示される。
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