【東京新聞】社説:年のはじめに考える 差別の正体と向き合う
2022/01/07
二年前の元旦、本紙一面で始まった連載「祝祭の風景 ブラインドサッカー編」をご記憶の読者もいらっしゃると思います。全盲のアスリートが直面する社会の壁と、障害者スポーツを通じてつかもうとする夢を描きました。
その主人公、鳥居健人(けんと)さん(30)=写真=から、喜ばしい結婚の知らせが届きました。
鳥居さんはブラインドサッカーの元日本代表です。一歳の時に網膜のがんで失明し、会社員として働く傍ら、都内のクラブチームで活躍しています。
結婚相手は、競技を通じて出会った晴眼(視覚障害のない)の女性。「おめでとうございます。末永くお幸せに」と祝福したい。
昨年十二月、都内で新婚生活をスタートさせようとした二人。ところが、部屋探しでつまずいたというのです。
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