【時事ドットコム】日本の死刑基準を確立した少年事件の歴史 少年法改正、顕著になるダブルスタンダード
2021/07/06
「特定少年」実名報道も
通常国会が6月16日に閉会した。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発出されていた今年1月に召集され、再びの発出期間中に閉会するという異例の通常国会だったが、それでもさまざまな法案が可決成立している。中でも注目したいのは、少年法の改正だ。新たに18歳と19歳を「特定少年」と位置付け、厳罰化と実名報道を可能にしたのが大きな特徴だ。だが、少年法はもともと更生を目的としているにもかかわず、18歳と19歳は以前から死刑が認められる「グレーゾーン」として運用されてきた。しかも、少年事件によって日本の死刑の判断基準が確立されてきた歴史がある。(作家・ジャーナリスト 青沼陽一郎)
続きを読む
↓