【熊本日日新聞】飼い犬は木につり下げられて...「恵楓園の子」が語る差別 ハンセン病家族訴訟判決から2年
2021/06/28
ハンセン病患者の隔離政策で家族が差別や偏見を受けた被害を認め、国に賠償を命じた熊本地裁判決から28日で2年になる。原告の50代女性(熊本市)は判決が出た後から、自らの体験を少しずつ語り始めた。しかし差別への恐怖から名前は伏せたまま。新型コロナウイルス禍で新たな差別も生まれる中、差別のない未来を願う。
女性の両親は鹿児島県出身。父親は20歳の頃、ハンセン病を発症。交際中だった母親は、身内や役場職員から「病気が遺伝する」と結婚を強く反対された。だが、読書家の母親はハンセン病は感染しにくいことを理解しており、「病気が遺伝しないことを証明してみせる」と結婚して郷里を離れたという。
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