【信濃毎日新聞】社説:比残留日系2世 無国籍解消を一刻も早く
2021/05/10
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が、太平洋戦争後の混乱でフィリピンに取り残された日系2世の現状を、初めて報告書にまとめた。
戦前や戦中に渡った日本人男性と現地女性との間に生まれた人たちだ。フィリピン事務所による報告書は「無国籍のリスクにある人々」と明記し、日本とフィリピンの両政府に解決に向けた合同委員会の設置を提言している。
日本外務省の調査で、残留日系2世はこれまでに故人も含めて3800人余が確認されている。700人余が無国籍状態の存命者で、平均年齢は81歳だ。
続きを読む
↓