【琉球新報】社説:低い子どもの幸福感 多様な価値観育む社会を
2020/09/08
物は豊かになったが、心は貧しくなった―。戦中・戦後を生き抜いた世代からよく聞く言葉である。子ども社会ではそれが顕著に表れるように思える。
国連児童基金(ユニセフ)が先進・新興国38カ国に住む子どもの幸福度を調査した結果、日本は37位と最低レベルだった。「身体的健康」では1位で、経済的にも比較的恵まれているが、生活満足度は低く自殺率が高いため「精神的な幸福度」が低いことが順位を押し下げた。
子どものありようは大人社会の鏡だ。生きがいを感じ、自殺に追い込まない人間関係や多様な価値観を育む寛容な社会の実現が求められている。
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