【毎日新聞】大阪人権博物館の35年/1 大阪府・市が補助金打ち切り 存続模索し耐えた日々
2020/06/25
大阪人権博物館(リバティおおさか)が大阪市との民事訴訟の末、19日に裁判上の和解をし、同市浪速区浪速西3の現在地から撤退することになった。この場所はそもそも、地元の被差別部落の人たちが小学校用地にと資金を集めて取得し、市に寄付した土地だ。小学校の移転後、大阪府・市の支援で同館が設立されたが、考えを変えた市が敷地の返還を求めて提訴した。民法上の所有権の壁は厚く、同館は建物を解体して敷地を返す苦渋の決断を余儀なくされた。総合的に人権問題に取り組む国内唯一の博物館として、人権の故地に刻んだ35年の足跡をたどる。【戸田栄】
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