【東京新聞】<新型コロナ>米感染者、にじむ経済格差 黒人の割合突出
2020/04/10
【ニューヨーク=赤川肇】新型コロナウイルス感染者数が世界最多の米国で、黒人の感染率や死亡率の高さが明らかになってきた。背景に挙げられているのは、重症化につながりやすいとされる基礎疾患がある人の割合や、貧困率の高さ。新型ウイルスの世界的大流行は、経済格差などを生じさせる人種差別的な社会構造を浮き彫りにしている。
「息をのむ数字だ」。中西部イリノイ州シカゴのライトフット市長は六日の記者会見で、市内人口の三割にすぎない黒人が新型ウイルスによる死者数の72%を占める現状を発表。「医療や仕事、地域投資の不平等を物語っている」と述べ、黒人集住地域への支援に乗り出す方針を示した。
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