【弁護士ドットコム】ろうあの労働者が起こした「史上まれな裁判」、弁護士ら手話でサポート
2020/03/23
「まったく耳の聞こえない先天性の聴覚障害者が原告になって提訴した労働事件というのは初めてではないでしょうか」
日本労働弁護団の幹事長を務めたこともある棗一郎弁護士をしても、その事件はまったくの手探りだった。
原告はオリックスに30年近く勤める聾唖(ろうあ)者の和田明子さん(48)。2017年3月、職場での嫌がらせなどを訴え、東京地裁に提訴した。
「これまで泣き寝入りをしたり、やめていったりした多くの聴覚障害者を知っている。絶対にやらないといけないと思って、勇気を出して提訴しました」(和田さん)
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