【ハフポスト】スポーツ界の性差別をアートで問う。アーティスト・小林勇輝さんが超越したい「社会の当たり前」
2020/03/17
「結局、僕は自分が何者か分からなかった。だから自分だけのカテゴリーを作ろうと思ったんです」。小林勇輝さんのアートの原点とは。
Haruka Yoshida
全身を黒でまとった男性が、観客の前でおもむろに服を脱ぎ始める。シャツのボタンを外すとその下に着ているのは、チアリーダーのコスチュームだ。彼はスカートの下からパンツを脱ぐと、そのまま真っ白な壁の方にゆっくりと歩いていく。
次の瞬間、彼が壁に向かって突然「逆立ち」をすると、短いスカートがペロリとめくれたーー。
アーティスト・小林勇輝さんの『Chromosome』というパフォーマンスは、こんな場面から始まる。この作品で投げかけるのは、スポーツの世界にある性差別の問題だ。
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