【中日新聞】社説:父親は逆転有罪 被害実態に沿う判断だ
2020/03/13
当時十九歳の実の娘への準強制性交罪に問われた父親に名古屋高裁は実刑を言い渡した。無罪の一審判決は抗議デモを呼んだ。被害実態に沿う判断を機に、性犯罪への司法のあり方を深く考えたい。
怒りをおぼえる事件である。一審・名古屋地裁支部判決は娘が中学生当時から父親は性的虐待を繰り返していたが「性交の強要を拒めた時期もあった」として「抵抗が極めて困難な『抗拒(こうきょ)不能』(同罪の構成要件)に当たるとまではいえない」と無罪とした。
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