【Yahoo!ニュース】「刑務所にこそ対話が必要だ」異色の映画「プリズン・サークル」が描く受刑者再生の物語
2020/02/10
亀松太郎 | ジャーナリスト
刑務所の中で受刑者たちが輪になって、自分の犯した罪や幼少期の辛い体験について真剣に語りあっている。お互いの言葉を尊重して耳を傾けあい、ときには感極まって涙ぐむ――。そんな日本の刑務所では極めて異例の光景を映し出すドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」が1月25日、公開された。そこには、対話を重ねながら自分自身の苦い過去と向きあおうとする若者たちの姿があった。
日本の刑務所に初めて導入された「回復共同体」
舞台は、島根県浜田市に2008年に開設された新しいタイプの刑務所である「島根あさひ社会復帰促進センター」。ここでは、心理や福祉の専門性を持った民間の支援員が中心となって、「TCユニット」と名付けられたユニークな更生プログラムが実施されている。
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