【Yahoo!ニュース】パスポートの旧姓表記からくるトラブル ―夫婦別姓(生まれた姓)ではなぜいけないのか?
2020/02/06
千田有紀 | 武蔵大学社会学部教授(社会学)
以前、国際会議に呼ばれたときに、事務局から連絡が入った。
「あなたが提出してくれたパスポートの写しに基づいて、どうやっても航空券が買えないのです」
非常に焦った。というのも、パスポート本体のマイクロチップに入っている私の名前と、パスポートに表記されている私の名前が異なるからである。
私のパスポートは「旧姓併記」となっていて、「YUKI KOSEKISEI(SENDA)」となっているが、マイクロチップに入っている情報は、「YUKI KOSEKISEI」である。マイクロチップに入っている情報と航空券の名前が異なってはいけないといわれているので、もしもKOSEKISEI-SENDAなどというハイフンで結ばれて購入されていれば、そのチケットは無効だった。
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