【西日本新聞】菊池事件「特別法廷」違憲の疑い ハンセン病、死刑事件巡り 熊本地裁
2020/02/26
ハンセン病患者とされた熊本県の男性が隔離施設の「特別法廷」で裁かれて死刑となった1952年の「菊池事件」を巡り、検察が再審請求しないのは不当として、元患者6人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁は26日、同事件の特別法廷について「公開原則に反しており憲法違反の疑いがある」と言及、違憲とする初の司法判断を示した。原告の請求については棄却した。
原告側は、国のハンセン病隔離政策の一環だった特別法廷で差別に満ちた憲法違反の審理が行われたのに、男性の遺族は今も差別を恐れて再審を請求できないと主張。そうした現状では検察に再審を求める義務が生じていると訴えていた。
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