【現代ビジネス】恥や屈辱で人は更生しない...日本の刑務所で始まった「劇的な変化」
2020/02/26
映画『プリズン・サークル』が描く苦悩と再生
佐藤 光展/ジャーナリスト
被害者が加害者になる「負の連鎖」を断つ
犯罪者は、言うまでもなく第一に「加害者」である。周囲に甚だしい迷惑をかけ、時には人命までも奪う。
だが、加害者の多くは「元被害者」でもある。親からの絶え間ない暴力や育児放棄、学校や児童養護施設での恐喝、暴行、傷害……。逃げ場のない被害者は孤立し、追い込まれ、その一部がやがて加害者となる。そしてまた、新たな被害や加害が繰り返されていく。
この深刻な負の連鎖と、これを断ち切ろうとする受刑者や支援者の姿を、坂上香監督の最新ドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』は克明に描き出す。
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