【キリスト教新聞】〝沈黙と否認の文化〟に一石 『プリズン・サークル』坂上香監督インタビュー
2020/02/13
島根の刑務所を舞台とする、日本初のTC(Therapeutic Community=回復共同体)導入現場を撮る映画『プリズン・サークル』。監督の坂上香さんに、自身も刑務所への慰問経験をもつ牧師の沼田和也さん(日本基督教団王子北教会)が話を聞いた。
映画の主調となるのは、対話を通し回復していく受刑者らの瑞々しい姿であり、それを支える民間支援員らの熱意が胸を打つ。法務省との交渉に6年を費やしたという撮影上の困難は映像の端々からうかがわれ、また受刑者の来し方に深く迫る砂絵アニメーションの挿入は心の奥へと響き、TCの全面導入には程遠い日本の現状も指摘されるなど、構成に優れたドキュメンタリー作品だ。
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