【朝日新聞】「地球上で行き場失う」 無国籍男性めぐる判決に驚き
2020/01/31
旧ソ連出身で無国籍のまま日本に渡ってきた男性(52)を「難民」と認め、日本政府による強制退去命令を取り消す高裁判決が29日に出た。「難民にあたらない」とする国の主張を認めた一審判決から、男性側の主張を認める逆転判決に。「原告を受け入れてくれる見込みのある国は存在しない」という裁判所の判断に、難民支援者らには驚きと喜びが広がった。
旧ソ連崩壊で無国籍に
国を訴えていたのは、旧ソ連(現ジョージア)に住んでいたアルメニア民族の男性だ。アルメニア民族は、ユダヤ人に次ぐ規模のディアスポラ(離散民族)とされ、旧ソ連を含めて世界各地にいる民族だ。
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