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【東京新聞】ハンセン病 遺族の葛藤 草津・重監房資料館の映像 25日、都内で上映会

2020/01/23


群馬県草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園(くりうらくせんえん)」に隣接する重監房資料館が、ハンセン病患者遺族の葛藤に焦点を当てたドキュメンタリー映像の上映会「遺族ふたり」を、2月末にかけて各地で開く。同館の黒尾和久学芸部長は「患者は存在を隠すことで、家族を差別から守ろうとした。今なお世間の視線を恐れる遺族がいることを理解してほしい」と訴える。

遺族の一人は愛媛県出身の独協医大准教授、木村真三さん(52)。一九四一年に亡くなった大叔父仙太郎さんはハンセン病患者だった。戒名のない位牌(いはい)や親族の遺品のはがきなどから、存在だけは知っていた大叔父がどう生きたのかを知ろうと各地の療養所を訪ね、岡山県の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」の患者収容簿で名前を発見。園が保管していた遺骨を、愛媛の実家の墓に納骨するまでを追った。

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東京新聞