【出版舎ジグ】ドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」の攪乱
2020/01/08
林 香里
11月の終わりに、坂上香の「プリズン・サークル」というドキュメンタリー映画を観た(キャッチとして「ぼくたちがここにいる本当の理由」とある)。全編とおして更生中の若い服役者たちの語りが中心だが、人間ドラマを描く感動モノではない。日本の法や刑罰システムについての話なのかと思えば、それだけでもない。ヒューマン・インタレストでもなければ、社会システムの暴露ストーリーでもないこのドキュメンタリーは、見終わったあと、いったいどういうカテゴリーの作品なのか、しばし当惑した。
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