【imidas】痴漢は日本社会でどう捉えられてきたのか。〈痴漢=性暴力〉と認識されないのはなぜか。
2020/01/23
娯楽として消費され、被害よりも冤罪に注目が集まる。「痴漢研究」から見えてきたこと
牧野雅子(龍谷大学犯罪学研究センター博士研究員。社会学者)
(構成・文/仲藤里美)
2019年秋、画期的な本が出版された。『痴漢とはなにか――被害と冤罪をめぐる社会学』(エトセトラブックス)――これまで日本社会において痴漢がどう捉えられてきたのかを社会学の視点で研究した本だ。女性なら誰もが、満員電車や夜道での痴漢行為の被害を思い起こすだろう。著者の牧野雅子さんに、出版への思いを聞いた。
性暴力を矮小化してきた「痴漢」という言葉
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