女性であることを理由に営業への配属を拒否された
私(女性)は、ある企業で経理の仕事をしていますが、以前から営業をしてみたいと思っていました。先日、上司に「次は営業の仕事をさせてほしい」と話したところ「君は女性なので営業に配属することはできない」と言われました。女性だから営業ができないというのはおかしいのではないでしょうか。
事業主は、配置、昇進および教育訓練について、女性であることを理由に差別的な扱いをしてはならないことが決められています。(男女雇用機会均等法第6条)。
ですから、ご相談のような配置転換の問題についても、一定の職務(たとえば営業職や海外勤務の職務など)への配置に当たって、女性であるからといってその対象から排除することはできません。また、一定の職務(たとえば秘書・受付など)への配置に当たって、対象を女性労働者のみとすることもできません。
この上司の発言内容が個人的な考えではなく企業の方針であるなら、男女の均等な機会と待遇の確保を図る男女雇用機会均等法の趣旨に反しており、認められるものではありません。上司にその旨を伝え、改善を申し出てください。