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ふらっと相談室(Q&A)



仕事に追われ、ストレスから過食に

私は現在、27歳のOLです。4年制の大学を卒業し、就職して4年目になります。仕事は専門職で内容には満足していますが、ここ1年ほど非常に忙しくなり、家にはほとんど寝るために帰るだけのような状態が続いています。実は、田舎から大阪の大学に入った直後から過食が始まり、その後、太るのがいやで食べ吐きをするようになりました。少し落ち着いた時期もあったのですが、また最近になってひどくなってきました。帰宅するのが遅く、食事も不規則で、ついつい食べては吐くことを繰り返しています。自分でも「どうにかしなければ…」と悩みながら、誰にも相談できずにいます。

まずは一度、専門の機関に相談されることをおすすめします。フェミニスト・カウンセリングか心療内科がいいでしょう。多忙で時間がとりにくいかもしれませんが、食べ吐きは身体への負担が想像以上に大きいですから、とりあえず相談してみることです。
摂食障害の原因や因果関係についてはいろいろなことが言われています。また、治療や回復が難しいといった見解もあるようですが、決してそんなことはありません。医療やカウンセリングを受けるのも有効ですが、同じような悩みや問題を抱えた人たちがつくっている自助グループ(セルフヘルプグループやサポートグループ)に参加してみるのもいいかもしれません。安心できる場所で、自分のこれまでのこと、現在、そしてこれからのことを語りながら考えを整理し、生き方そのものを変えていく作業をするのです。
また、回復した当事者の方たちが書いた体験記なども出ていますので、参考にしてください。短い相談内容からしか想像できませんが、あなたの場合は、「なぜ私はこんなにがんばってしまうのだろうか」「もっと自分らしく生きるにはどうしたらいいか」といったことがテーマになるのではないでしょうか。

【解説】摂食障害
「何も口に入れようとしない」「ガリガリになって、生理もなくなってしまった」「トイレで食べたものを吐き戻す」などが拒食・過食の症状。一般的に拒食・過食といわれでいるこれらの現象は、まとめて「摂食障害」という。
基本的に、摂食障害は「心の病」であることを認識する必要がある。家族など周囲をとりまく人びとには、「摂食障害は病気ではなく、単なるわがままである」という考え方が根強くあるが、この症状を病気であると認めることが、治療の第一歩。
拒食の場合は、生命の危険につながるほどの体重の低下を引き起こし、過食の場合は一日が過食と嘔吐だけに費やされ、他の活動ができなくなる場合もある。摂食障害には専門的な治療が必要なので、体重のコントロールなど内科的な治療とカウンセリングなどの精神的な治療を兼ね備えているような病院を受診したい。