徘徊する高齢者とどうつきあうか
同居の祖父(75歳)が、一日に何度も一人で外出するため心配です。最近は、いつも通る道なのに帰れなくなることがたびたぴあり、出かける時はできるだけ家族が同行します。しかし一日中、つきそうことはできないため玄関ドアを施錠すると、外に出るまで扉をたたき騒ぎます。どう対応すればよいのでしょうか。
俳徊については、本人には本人なりの目的があって行動しているので、やみくもに行動を規制するだけでは難しいでしょう。生活の環境を少し変えてみてください。たとえば生活のリズムをつくってみてはいかがでしょう。時間を定めて散歩にでかける(スーパーへの買い物に同行)、本人の趣味や好きな歌・童謡のテープなどをかけていっしょに歌を歌うなど。事故防止のためには、ご近所の方に状態を話し、見かけた時には声かけをしてくれるようお願いするなど、介護者だけで抱え込まないことも大切です。
対応策としては、(1)白い布に、住所・氏名・年齢・電話番号等を書いて衣服に縫いつける、(2)社会資源の活用、小地域活動(地域住民・民生委員・ボランティア・老人クラブ)等の活動を通じて、ネットワークをつくる、などが考えられます。