ふらっと 人権情報ネットワーク

ふらっと相談室(Q&A)



保育園での暴言・体罰

最近、保育園から帰ってきた子どもの体に痣ができていました。朝にはなかったので不思議に思い、子どもに訊いたのですが要領を得ません。その様子から察するに、どうも保育士さんから園でのできごとは話さないようにと口止めをされているようです。保育士さんにそれとなく尋ねても取り合ってくれないので心配になり、他の親と保育時間中に見学に行ってみました。すると子どもに暴言を吐いたり、手で叩いたり突き飛ばしたりしていました。このような暴力は止めさせたいのですが、まともに抗議してもきちんと対応してくれるとは思えません。どうすればよいのでしょうか。

保育園は、子どもの保育と健全な育成をしていく場所です。子どもの心を傷つける暴言や体罰はもってのほかです。
社会福祉施設には苦情受付担当者や苦情解決責任者がいますし、ほとんどの施設では施設の役職員以外の第三者委員が任命されていますから、これらの人たちに相談するのもひとつの方法です。

今回の場合は、社会福祉協議会運営適正化委員会から保育園に連絡し、事実関係を確認をしたところ、保育園の発表会が近づいてきているので保育士の力が入りすぎ、つい怒鳴ったり手が出たりしてしまった、とのことでした。
保育園としては保育士会を開催し、事実確認と、子どもの健全な育成を目指す保育園として、暴言や体罰は絶対行ってはならないことを確認しあったということです。
その後、施設長と保育士全員が参加した保護者会において、事実関係の報告と謝罪を行うとともに、今後このようなことを絶対に起こさないことを誓い合いました。
また、保護者からは自分の子どもが日常どんな保育されているかを知りたいという要望があり、園は保護者と交わしている連絡帳の充実を約束しました。