学校でいじめを受けた息子。教師の対応にショックを受けて不登校に
公立高校の息子が同級生から髪を切られ、からかわれました。教師に訴えると「男のくせに髪を切られたくらいで騒ぐんじゃない。嫌ならやめることができるんだ、高校は」と言われました。あまりにもひどい対応に親子ともども大きなショックを受けました。いじめは先生が助長しているのではないでしょうか。結局、息子は不登校になり、親としてどうすればいいのか途方に暮れています。
同級生からひどい仕打ちを受けたうえに、教師から心ない言葉を言われ、息子さんはつらい思いをされましたね。
教師に対する苦情は、その学校の校長や、教員の研修などもしている教育委員会などへ申し入れてください。そのための相談窓口が設置されています。
息子さんに心ない言葉を言った教師には、「男はかくあるべし」「女はかくあるべし」といったジェンダー思考(社会的文化的な性的役割、つまりその人の個性ではなく性別で嗜好や役割を判断し、押しつけること)に染まっているのでしょう。成長期にある子どもたちに教える立場の人としてはふさわしくありませんね。
最近は教育現場でもジェンダー思考を変えるための研修が行なわれたりしていますが、まだまだ浸透していない面があるようです。また、度を過ぎた嫌がらせに対する対応にも問題がありますね。そのあたりのことを息子さんといっしょに相談窓口へ申し入れてはいかがでしょうか。
不登校については、その後の学校の対応などを見ながら息子さんとよく話し合われることをおすすめします。息子さんが納得されたうえでの登校再開、転校、あるいは不登校を続けながら別の道を探すなど、選択肢はいくつかあります。不登校当事者の会に連絡をとり、情報収集されるのもいいかもしれません。
退学という道を選ばれた場合、学校に対していろいろ納得いかない思いもあることでしょう。損害賠償請求をする方法もありますので、地域の教育相談機関に相談してみてください。