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精神病院へ入院直後に隔離室へ閉じこめられた

弟が精神病院に入院させられた当日、いきなり隔灘(保護室)に閉じ込められたと聞きました。精神病院ではこんなことが許されるのでしょうか。

入院患者を隔離室(保護室)に閉じ込めることを「隔離」といいます。隔離は、人権侵害につながるおそれが大きいため、患者の症状からみて、本人や周囲の人に危険が及ぶ可能性が著しく高く、しかも隔離以外の方法ではその危険を避けることが非常に難しい場合にのみ許されます。
また、患者をベッドにくくりつけることを「身体的拘束」といいます。身体的拘束は、患者の身体に直接強制をくわえるもので、かえって患者がけがをする危険もあります。そのために他の方法が見つかるまでのやむを得ない処置としてのみ許されます。
隔離や身体的拘束は、患者本人の生命や身体の保護のために許される行動制限です。したがって、病院に対する不満をもらす患者への制裁や他の患者に対する見せしめのために行なうことは厳しく禁じられています。入院患者を一律に一定期間、隔離するようなことは決して許されません。
このような隔離や身体的拘束については、退院請求と同様に都道府県知事などに対し、その処置をやめるよう処遇改善請求をすることができます。