障害者福祉サービスを介護保険に切り替えると、サービスの水準が下がるのでは?
私は身体障害者手帳1級をもつ障害者です。現在、市の障害者向けのホームヘルプやガイドヘルプ、さらにデイサービスを使ってひとり暮らしをしていますが、数年後には介護保険の対象年齢となります。その際、障害者福祉サービスを介護保険のサービスに切り替えると、サービスの水準が下がるのではないのでしょうか。
身体障害者手帳をもつ高齢者の場合、同種のサービスであれば介護保険のサービスを優先的に使うことになっていますが、それまでの生活のレベルが損なわれないように、厚生労働省は次のように介護保険制度と障害者福祉制度の関係を整理しています。
65歳以上の障害者にサービスを提供する場合、(1)同種の施策であれば介護保険のサービスを優先、(2)必要とするサービスが介護保険にない場合は障害者福祉のサービスを提供、(3)介護保険のサービスより濃密なサービスや、コミュニケーション援助等の固有のニーズに基づくサービスが必要な場合は、同種のサービスがあっても障害者福祉のサービスを提供、(4)近くに介護保険のサービス提供施設がないなど、市町村がやむ得ない事情があると認める場合は障害者福祉サービスを提供。
これはあくまで原則となる考え方で、介護保険制度のサービスにどうしても満足できない場合は、ケアマネジャーや市町村の介護保険担当課に申し出て、障害者福祉サービスの利用を検討するよう依頼してください。