身の回りのことを手伝ってくれるヘルパーを頼みたい
ひとり暮らしを始めましたが、身の回りのことがなかなかできません。買い物や調理や掃除を手伝ってくれるホームヘルパーを頼めないのでしょうか。
ひとり暮らしをしたいと思っていても、精神障害のために買い物や食事の用意などがなかなかうまくいかないことがあります。誰かに少し手伝ってもらえれば自立した生活を営んでいけるのに、そのような援助がないためにストレスがたまったり、服薬を中断したりして病状を悪化させる人もいます。そうなると入院生活へ戻ることにもなりかねません。
精神障害者の日常生活の支援をする「精神障害者居宅生活支援事業」として居宅介護等事業(ホームヘルプサービス)が、精神保健福祉法の改正により2002年度から施行されています。それまで身体障害者や知的障害者のためのホームヘルプサービス事業はありましたが、精神障害者に対するホームヘルプサービスはごく限られた自治体だけで行なわれたものでした。これを各市町村で行なえるようになったのです。
ホームヘルプサービスは、買い物の同行や食事の準備のほか、洗濯、居宅の掃除、通院の援助、服薬の助言などを行なってくれます。精神障害者のおかれている環境に応じて、派遣回数や時間数、サービス内容が決められます。
対象者や利用方法などについては各市町村の障害者福祉の窓口に尋ねてみてください。