障害者の入所施設での待遇に不満があるが
私には腰から下がまったく動かないという重度の障害があります。下手に動かされると激痛が走るので、介助には注意を払ってほしいのです。ところが入所している施設ではほとんど配慮してもらえません。そのうえ、入浴、清拭、リハビリはほとんど行なってくれず、職員の態度もよくありません。冷たく、まずい食事にも不満があり、生活そのものを苦痛に感じています。
障害者の入所施設は少なく、施設を退所させられると行く所がないという恐怖感を利用者が抱いているため、なかなか苦情や要望を出しにくい雰囲気があります。しかし苦情・要望を利用者が遠慮なく発言できる雰囲気をつくることが、利用者と施設の信頼関係を構築し、施設のサービスの向上につながっていきます。
特に食事は利用者にとって大きな楽しみであり、「好きな食事を好きな時間に」という要望は当然です。個人の嗜好を把握し、利用者と話し合いながら、複数のサービス内容を提供できるように改善していく必要があります。
入浴が困難な利用者に対しては、介護技術の向上を図り、可能なかぎり入浴を行なうことが必要です。それも無理な場合は、十分な清拭を行ない、身体の清潔を保たねばなりません。
社会福祉協議会運営適正化委員会などに相談してください。関係機関が協力し、食事や入浴等の介護内容について、利用者がより快適な生活ができるよう接遇内容を検討し、施設側に改善を求める必要があります。