8 子どもに母語を忘れさせたくない
日本の学校では日本語の勉強や日本語での教科の勉強はありますが、子どもが母語を学ぶ機会はありません。子どもは幼児(5才)から日本に滞在しており、現在小学2年生(7才)なのですが、このままでは子どもが母語を忘れ、日本語だけになりそうで心配です。
まず、子どもと親が使って育んできた母語と母文化を学べる機会の提供を学校に求め、子どもの母語の力に合わせて「聞く、話す、読む、書く」の力を伸張させていく取り組みを要請します。
このような取り組みを課内で行っている学校は極めて少数です。課外で行っている学校は少し多くなりますが、どこの学校でも取り組んでいるのではありません。外国人の集住地域の学校や外国につながる子どもの多数在籍校を中心に取り組みが行われています。
粘り強く要請していくことが取り組みの強化につながります。
地域の国際交流協会や日本語教室とも連絡を取り、活用できる機会をうまく使うといいでしょう。
執筆協力:RINK「すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク」