被殴打児症候群(battered child syndrome)
子どもたちの負傷の多くが偶発的な事故によるものではないと気付いた小児科医ケンプが全米71の医療機関から約300ケースを調査し、見い出した子どもたちの負傷における一定の共通した特徴。低年齢の子どもが多い、健康状態が不良、不潔で栄養不良の状態にあって親にかまわれていないと推測される、打撲傷やあざが多い、臨床所見と親が述べる既往歴、病歴に矛盾がある、子どもを入院させると新しい傷が生じない、硬膜下血腫が存在することが多い、新旧の骨折が多発している、など。